入学後について

入学後、おそらくどの大学でも最初に解剖学などの基礎医学の授業が始まります


解剖学は、医学部編入で試験問題に含まれこともあるため、ここで振り返ってみたいと思います


解剖学は人体を学ぶ上での基礎知識に相当する学問なので専門課程の最初に学びます

 

すなわち医学部編入の直後です

 

『解剖学は丸暗記でつまらない』という意見があります

 

確かに丸暗記はつまらないです

 

ところが、解剖学は考え方を少し変えるだけで丸暗記ではなくなります 

 

そもそも解剖学はどのような学問でしょうか?

 

元々、

人体を形の面から部分部分に区切ることで、各パーツへ細分化するところからスタートしています

 

各パーツに昔の偉い解剖学者が名前を付けていったのです

 

実は、

このパーツに分けて名前を付けるという作業を少しやってみるだけで丸暗記ではなくなります


仮にあなたが昔の偉い解剖学者だったとして、

『人体を各パーツに分けて自由に名前をつけていいよ』

と言われたとします

 

まずどうやって分けていきましょうか

 

やはり大きな構造からスタートするのが効率的でしょう


例えば、

血管であれば心臓から太いホースのような血管が頭の方へ向かい、枝を何本か出して、方向転換して足の方へ向かっています


このように単純に人体をみることが重要です

 

とりあえずどんな太さの血管がどんな走り方をしているか、名前はわからないまま形のイメージだけを先に記憶します

 

そして、形のイメージがある程度できて、血管の枝の枝ぐらいまで想像できるようになったとします

 

そこで、自分で適当にそれぞれの枝を名付けるつもりで考えてみます


すると、全てのパーツになるほどと思うような名前がついていることに気づくはずです

 

血管であれば心臓から、神経であれば脳からこの作業を進めていくと、枝の枝の枝の枝・・・のように記憶を積み上げていくことができます

 

『名前は忘れてしてしまったけど、こんな形の血管』といったイメージが残れば、そこから名前を考えて思い出すことができます

 

さらに、 

『なぜこんな走行をするのだろう』とか『なぜこんな枝分かれをするのだろう』という疑問が生まれてくればしめたものです

 

自分でこじつけでもいいから理由を考えると、それだけで記憶が深く定着するようになります


要するに、

解剖学は昔の偉い解剖学者の真似をして、形から入り、目立つパーツから順番にイメージしながら、各パーツに名前を付けていけば丸暗記ではなくなるということです

 

ちなみに、

この昔の人と同じような思考過程をしてみるという方法は、医学を学びやすくしてくれます

 

人体に関する事実が先にあって、医学がそれらを明らかにしてきました

 

昔の偉いお医者さんが疑問を持ち、それを調べて確認されたのが医学です

 

なんで昔の人はこんなことを調べようと思ったのだろう?

と考えるだけで、ただの丸暗記を一段階深い知識に変えることができるのでぜひやってみてください